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コンビニと歯科医院の数の比較
歯科医院が多いということを表すのによく使われるのがコンビニとの数の比較である。

果たして歯科医院はコンビニよりも多いのだろうか?

(1) コンビニの数: 日本経済新聞社の2007年度コンビニエンスストア調査によると、店舗数は44,542。
(2) 歯科医院の数: 2008年7月の医療施設動態調査によると68,075。

(3) コンビニの売上高合計: 日本経済新聞社の2007年度コンビニエンスストア調査によると、7兆8249億円。
(4) 歯科医院の売上高合計: 厚生労働省の国民医療費調査によると2006年の歯科医療費は2兆5039億円。

これらの数字からみると、確かに単純計算では歯科医院の数はコンビニの数の約1.53倍である。また1施設あたりの売上を見ると、歯科医院は約3678万円、コンビニは約1億7567万円となる。売上高を比べても歯科医院はコンビニのわずか20%にしかすぎない。しかし、そもそも業態の違う商売を単純の数値比較しても意味は無いので、少しでも近づけるべくさらに計算を進めたい。
(5) 歯科医院の粗利益率: 約75%。
(6) コンビニの粗利益率: 約30%
(5)は歯科医院の業態によってだいぶ異なるが一つの目安として上げてみた。
(6)は一般には粗利益率30%くらいと言われているがその内の40%(この数字は様々だが)はフランチャイズ料で持っていかれるので、実質的な粗利益率は30%×60%=18%と考えた方がいいでしょう。

これらの数字から。
(7) 歯科医院の粗利益額: 3678万円×75%=2759万円
(8) コンビニの粗利益額: 1億7567万円×18%=3162万円
という数値が出てくる。

こういった計算をする場合に一番問題になるのはオーナーの純利益であるが、業態が違い諸経費率も違うのでここからはなかなか計算しづらい。しかし、歯科医は未だに高額所得の代表格ととらえられているのに対して、コンビニのオーナーが高額所得という話は聞いたことはないので、たぶん経費率はコンビニの方が高く、純利益(申告所得)は歯科医師の方が多いと思われる。

次に別の視点から考えてみたい。
歯科医院のマーケットは言わずとしれた口腔内の有病者である。それから考えると現在の日本においてマーケットは日本人全員であると考えられる。問題は受診率で色々な施策でこの受診率をあげれば、マーケットの拡大は期待できる。

それに対してコンビニは言わずと知れた小売業である。小売業もマーケットは日本人(正確には日本に住む人)自体のパイはかなり大きい。しかし20年ほど前には1件もなかったコンビニがこの20年間で約8兆円というマーケットを築きあげたのである。その痛手を被った業態も多かったのだろう。しかし、そのターゲットはもともと20〜30才代の男性というように、ビジネスモデルの転換が必要という話も出ており、昨今では女性専用のコンビニとか老人対応のコンビニといった話も出てきている。

今後高齢者が増加して、若年層が減るという社会構造の変化が顕著に進めば、コンビニのターゲット客層が激減する可能性もあり、現在の客層が違う業態の小売業に奪われる可能性がある。

簡単にいうと、現在のコンビニという業態は、過去の「一般小売り商店」→「デパート」→「スーパー」→「コンビニ」→「宅配・インターネット・通販」の一つの過程にあるに過ぎないのだ。

しかし、歯科医療のターゲットは今後も歯科医療のターゲットから変わることには変わりない。しいて言えば、「むし歯の予防ワクチン」「歯周病の劇的治療法」などが開発されることによって有病率が下がれば、マーケット自体が縮小する恐れはあるのだが。

現在、歯科業界で問題となっているのは「歯科医師の過剰」による競争激化であるが、所詮それは歯科医療という孤立したマーケットというコップの中の嵐に過ぎないのである。

今後、それを解決するために、どの様な方策を実行するのか、概ね「歯科医師の参入の削減=歯科大学の定員削減又は歯科医師国家試験の合格率の低下」「マーケットの拡大=受診率の向上」の二つになるのではないかと思われる。

そもそも、医療というものは、好きこのんで行くものではなく、しかたなく渋々行くケースが主で、かく言う私もその口である。従って、今後受診率を向上させるためには、「苦痛のイメージのある治療」から「苦痛が軽減された予防」へとシフトする必要があろう。

先日車の中でラジオを聞いていたら、「昔は時計屋とメガネ屋は同じ所にあったものだが、最近はメガネ屋は沢山あるが、時計屋は街からすっかり姿を消してしまった」と言っていた。なるほど、最近はファッション以外に時計をする機会は少なく、私の携帯で事足りるから滅多に時計をすることはない。これでは、街から時計屋が消えるのも当たり前か。しかし、メガネはコンタクトというアイテムは誕生したものの、メガネというもの自体は衰退していないし、ファッションで使われる伊達メガネというマーケットもあらわれている。

さて、30年後今と同じような状態で存在するのは歯科医院か?コンビニか?興味のあるところである。
| 管理人の独り言 | 08:16 | comments(0) | - | -









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